近況レポート
 

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砕氷艦「しらせ」呉入港 (H19.9.29)


川原石南埠頭係留中の「しらせ」



09:30、小麗女島沖に「しらせ」現れる。
左回頭し、呉港へ


9月29日、南極観測艦「しらせ」が呉に寄港しました。

「しらせ」は今年11月に南極に向かう第49次南極観測隊への協力を最後に退役する予定です。

南極への出発を前に訓練をしながら日本一周のお別れ訪問の途中で、呉への寄港は5年ぶり4度目だそうです。

呉へは最後の寄港となります。



川原石沖


川原石沖



29日10時、南極観測艦「しらせ」が、呉市関係者・呉水交会員の出迎えを受け、呉市築地町の川原石南埠頭(クレイトンベイホテルの海側)に接岸。

「しらせ」入港歓迎式典が行なわれました。

歓迎式では「すすらん保育所」の子供達が創作太鼓「しらせ」を披露しました。

川原石南埠頭



川原石南埠頭


呉市民、呉水交会の出迎え



入港歓迎式典出席の呉市長、
市議会議長、防衛政務官、呉総監等


艦上レセプションでの雑談で、大和ミュージアム戸館長の話によると、「しらせ」を大和広場の岸壁に接岸させたかったそうですが、喫水の関係で断念したそうです。

また呉水交会員の話では、ひと回り大きくなる後継艦だと川原石埠頭でも接岸できないそうです。



海上自衛隊呉音楽隊


2007くれマリンクイーン(ミス呉)



しらせ艦長以下乗組員



30日と10月1日には「しらせ」の一般公開が行われ、多くの市民が見学に訪れました。

大和ミュージアムから無料の送迎バス・フェリー(8便)が準備され、ピストン運行をしていました。

私は、海上からの「しらせ」を撮影するため往復ともフェリーに乗船しました。


艦長並びに乗組員代表に花束贈呈



しらせ艦長より呉市長に「南極の氷」贈呈


保育所の子供30人による歓迎の太鼓演奏



わが子をカメラに写そうとするママさん達 
 
 


しらせ見学を終えた乗客(300人強)が
鈴なりのフェリー(大和広場前)

大和ミュージアムと川原石南埠頭間を往復



川原石南埠頭に係留中の「しらせ」


「しらせ」の上部操舵所
(氷海の中で艦を操縦する所)



29日30日の両日とも曇り空で、絶好の撮影日和ではありませんでしたが、カメラを手にした見物人が多く、コンパクトデジカメや一眼レフの大型カメラで「しらせ」を撮影していました。

子供達は、ヘリコプター格納庫に展示されている、南極の氷を触って歓声をあげていました。



私は13:10発のフェリーに乗り13:30「しらせ」に乗艦しました。

その際玄門で来艦者をカウントしている隊員に「今で何人目?」と問うたところ「4700です!」との返事があった。


川原石南埠頭に係留中の「しらせ」



救命ボート類


「しらせ」搭載のS61A型ヘリコプター



フェリー上から「しらせ」後部と見学者



「しらせ」の艦橋


観測隊員の寝室?



「しらせ」の床屋


5002番目の来艦見学者
記念品の「しらせ」のパネルを手に記念撮影



14時に「ただいま5002番目の来艦者がありました。××からお越しの○○様です。後部飛行甲板のヘリコプター前で記念品の授与を行います!」との艦内放送があった。

「しらせ」の艦ナンバーが5002であるので、5002番目の来艦者を選んだそうです。



チャージングの説明パネル



「しらせ」「ふじ」のパネル
(並べると大きさの違いが・・)


出港準備中の「しらせ」
 


日本の砕氷艦
艦 名 大泊 宗谷 ふじ しらせ 後継艦
(建造中)
所  属 海  軍 海上保安庁 海上自衛隊 海上自衛隊 海上自衛隊
艦 No 5001 5002
建造年 大正13年 特務艦昭和13年 昭和40年 昭和57年 平成21年度
氷砕艦昭和31年 南極観測へ出発
基準排水量 tons 2,320 2,736 5.250 11,600 12,500
常備排水量 tons 8,036 17,600
満載排水量 tons 9,120 19,000
全   長 m 70.0 83.3 100.00 134.00 138.00
最 大 幅 m 22.00 28.00 28.00
深   さ m 11.80 14.50
喫水
(計画満載)
m 8.98 9.75
軸 馬 力 ps 4,000 4,800 12,000 30,000
軸   数
最大速力 knots 17.2 19.0
巡航速力 knots 12.0 15.0
輸送物資量 tons 500 1,000
定 員
乗 員 p 182 174
観測隊員等 p 48 60

10月2日10時:「しらせ」は自衛隊関係者・呉水交会員の見送るなか出港。

私は対岸の日新製鋼呉製鉄所内の成品埠頭から、出港の様子をカメラに収めました。


10時前には輸送艦「しもきた」も泊地から出港して西に向かいました。

偶然ですが、麗女島沖を航行する「しらせ」を写したら、輸送艦「しもきた」が写っていました。


出港準備中の「しらせ」



押し船曳き船に押され曳かれて右回頭中の
「しらせ」
(右舷艦首から曳き綱が・・・
肉眼では見えていなかった)


出港の「しらせ」。岸壁には
青い幟で見送りの呉水交会員(画面右下)
 



大麗女島と海上保安大学校。
広島―呉―松山航路(所要時間約1時間)の高速船「スーパーゼット」



呉市若葉町の海上保安大学校


大麗女島



大麗女島(右)と小麗女島(左)


母港から西に向かう輸送艦「しもきた」



麗女島横の「しらせ」。西に向かう輸送艦「しもきた」(偶然重なって写った)


「しらせ」小麗女島沖で右回頭
 



「しらせ」小麗女島沖で西へ向かう


関連のホームページ

 海上保安大学校

 国立極地研究所


        呉特派員


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