近況レポート
 

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63年目の4月7日ー大和沈没から63年 (H20.4.7)


1/10大和模型(艦首真正面より)



献花台の花束と説明書


戦艦「大和」が沈没したのは今から丁度63年前の4月7日である。(大和沈没:昭和20年4月7日14時23分、北緯30度22分東経128度4分)

昭和と平成と云う元号は異なるが同じ20年の4月7日の14時23分、私は「大和」(1/10模型)右艦尾上方の3階でその刻を迎えた。



1/10大和模型(艦首左正面より)


1/10大和模型(艦首右正面より)



「本日4月7日は、63年前の昭和20年
47日14時23分、北緯30度22分東経128度4分において、戦艦「大和」が沈んだ日に当たります。

14時23分になりますと、戦死された「大和」乗組員のご冥福を祈り、その場での1分間の黙祷をお願いします」との館内放送があり、「黙祷はじめ」とともにメロデーが流れた。


1/10大和模型(3階より)



1/10大和模型(3階より)



艦首部


館内のザワメキが途絶え、人々の動きが止まり、見物者やミュージアムスタッフもその場で見学作業を中断し黙祷が始まった。



黙祷する見学者


黙祷するスタッフ&ボランティヤの人たち


その静寂の中、私は映画「男たちの大和」でのその戦闘シーンや大和が沈んで行くシーンを思い起こしながら、黙祷を始めた。

長い1分間だった。

私は黙祷終了間近に、不謹慎であるかもしれないが、この黙祷シーンを2枚だけカメラに収めた。


尾道にあった「男たちの大和」ロケセット(2005.08.24)



艦首部導索器にローラーが取り付けられた


同左アップ



改修前の艦首部(2007.06.27)


改修前の艦首部(2005.08.23)



改修後の25mm3連装機銃



改修後の25mm3連装機銃


この度「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」に展示されている、1/10大和模型が機銃や艦首部分など200ケ所に及ぶ改修作業が行なわれ、沈没当時の「大和」により近い姿に修正されました。

改修作業は3月10日から15日までの、閉館後の夜間や休館日におこなわれ、3月16日に生まれ変わった大和がお目見えしていた。



改修後の25mm3連装機銃


改修後の25mm3連装機銃


3月末、この改修部分を撮影しようと思っていたのですが、見学者が多い春休み期間中を避け、新学期が始まった4月7日に大和ミュージアムを訪れた。

今日は大和の命日だなーという意識はありましたが、このようなシーンに立ち会えるとは思っていませんでした。


あらためて戦死された大和乗組員の御霊に哀悼のまことを捧げたいと思います。


改修前の後部甲板



尾道にあった「男たちの大和」ロケセット(2006.04.29)



デッキ上の構造物


改修前の25mm3連装機銃


1/10大和模型の主な改修箇所


25ミリ3連装機銃

機銃を囲む直径4m、高さ80cmの波よけを丸型から角型(10角形1/2)に変更し、白の縁取りを加えた。



照準器が光学式でなく、目視式の環型照準器


機銃の銃身先端がラッパ型ではなく溝付型

係留用ロープを通す艦首部の導索器に円筒状のローラーの取り付け


「26cm主砲」



「零式水上観測機」



関連するホームページ

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)


        呉特派員


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