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忠魂碑:乃木大将は漢詩で203高地を爾霊山(二〇三:ニレイサン)と詠んでいる。
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新年明けましておめでとうございます。
「とわ会」の皆様に於かれましては、平成22年の初春を穏やかにお迎えの御事とお慶び申し上げます。
昨年は総じて大いなる不安と若干の期待の年であったのではないかと自分なりに総括しておりますが、今年こそは大いなる希望と安心の年にするべく、我が国の為政者は今こそ「坂の上の雲」に倣ってもらいたいものです。
昨年10月、中国遼東半島南端にある203高地、出師営などを訪問いたしました。
明治38年(1905年)12月、海抜203メートルのこの高地は約4キロ先の旅順港に停泊するロシア東洋艦隊の砲撃弾着観測に絶好の場所であるとの秋山真之の進言により203高地奪取作戦が展開されました。
それぞれ1万を超える戦死者を出す激烈な攻防戦の末、12月5日についに日本軍が占領し、引き続く陸上砲撃によりロシア東洋艦隊を撃滅させ、翌年1月1日「出師営」おいて乃木・ステッセル両将軍により停戦条約が調印されたことは皆様御承知の通りです。
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