近況レポート
 

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高水三山(奥多摩登山) (H26.10.21)


高源寺



レトロ調の「待合室」(青梅線、青梅駅ホーム)

今日は、足腰がかなり痛く、昨日の「高水三山、登山入門コース」登山はどうして、侮れない。

南アルプスに負けず劣らず、厳しい登り、ロッククライミング、尾根の細道等があり、山好きには、高水山(タカミズサン:759m)、岩茸石山(イワタケイシヤマ:795m)、惣岳山(ソウガクサン:756m)、この三山山頂を巡る登山は、いろいろなケースが体験出来るので、楽しくて大きな魅力があるのだろうと思った。


JR立川駅から、青梅線で奥多摩へ、軍畑(イクサバタ)駅、ここから登山を始めた。

永禄年間(1560年代)、青梅付近を約250年間領していた三田氏と八王子付近を領している北条氏とが、この地「辛垣城(カラガキジョウ)」をかけて合戦をしたことから由来したのが軍畑だそうだ。


軍畑駅(青梅線)



松尾芭蕉の句碑

軍畑駅から「高水三山」登山口へ。多摩川上流沿いに少しずつ登る。
多摩川の清水、川の中には意外と大きな岩がる。

川の流れは早く、水は澄み渡っている。山椒魚やヤマメが生息していそうだが見る事は出来ない。

高源寺の境内に、松尾芭蕉の句碑があった。
「古寺の桃に米ふむをとこかな(ばせを)」桃の花咲き、米どころ、風光明媚な山間の郷村が想像出来る。


霧、靄の中を登る。素晴らしい杉の木立、まっすぐに伸びている。小鳥達の声もしない。

少し足場が悪く、注意しながら登り、約2時間、高水山に到着。

山頂に、常福院(真言宗:開基:智証大師)があり、少し広い台地になっている。

4月には、恒例の古式ゆかしい獅子舞が行われる。
宿坊らしい建屋、本堂への渡り廊下が見える。


高水山へ、ツキノワクマに注意



赤い花、千両が咲く

赤い千両が咲いている。少しの晴れ間。

ここで、おにぎりを食べる。鮭と昆布の味がたまらない。風もなく、山は、静寂。宿坊裏の大木、枝ひとつ揺れていない。



常福院(高水山の山頂)



常福院の宿坊


次の岩茸石山の山頂を目指す。少し下ると、また、登る。そして、岩場を這い上がる。

ストックを使いながら登り切ると、山頂。

しかし、霧と靄で山並みが薄らと見えるだけ。でも、山頂に立つ清々しさ、少しの安堵感は、格別。

最後の惣岳山の山頂寸前にロッククライミン好きの登山家には、たまらないだろう岩壁。


高水山への案内板



靄の中の山並み



青渭神社

ストックを一旦上方の岩の上に置いて、両手を使いながら這い上がる。かなり危険な場所、下方をみて、ぞっとした。幸い岩肌は、乾燥していて、足場には問題なく、無事登り切った。

この山頂には「青渭神社」があった。ただ、建造物保護のため金網で囲われていて、全貌が見えないのは、残念。



蕎麦屋「玉川屋」


無事下山し、御岳駅近くの蕎麦屋「玉川屋」で山菜蕎麦を食べる。美味しい!

靴を脱いで座敷に上がると、少し高台なので、道路脇にコンビニ、バス停に数人がいるのが見える。

登山中には人一人にも会わなかった。ツキノワクマの生息地域との表示を見て、少し気にはしていたが、誰にも出会わなかった。


山菜蕎麦(冷やし)



御岳駅(奥多摩)

御岳駅には、奥多摩、多摩川沿いを楽しんだ人達が大勢、賑やかな声。その声を聴いていると、次第に登山中の緊張感がなくなるのを感じる。

乗り継ぎ駅、青梅駅で「レトロ調の待合室」を見ると、まさに、時代の変化を感じ、また、懐かしさが沸く。

しかし、高水三山は、いつでも自然のままで、悠然と登山者達がやって来るのを待ち望んでいる。


           岡本


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