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岩国基地見学雑感 岩国の街は、思いのほか静かであった。が、その中にあって、活気に満ちているところがある。それが岩国基地だ。 沖合移設工事が始まって早10年、近く埋立を完了する。岩国基地見学は、懐かしい気持ちからというより、工事の状況をこの目で見ることに狙いがある。
14日昼、クラスメートが将校クラブに集まった。大分から壱岐君、地元の山根君、関東から亀井君と私、奥様も一緒だから計8名だ。 特別室に大きなテーブルが用意され、若いウエイトレスがサービスしてくれた。 アメリカ的、質よりも量といったメニューだが、男性陣にはサラダとスープが、女性陣にはデザートのケーキが好評だった。 話が弾み、早くもクラス会が始まったようだ。
司令部での現状説明は奥様を対象とした楽しいものであったが、要所に岩国の抱える課題が見え、特に、地元の山根君はしっかり目をあけて聞いていた。 特に厚木からの艦載機の移転の問題は、難色を示している市長と、それでは岩国の将来に望みはないと考える議会との折衝が正念場を迎えているようであった。
もう一つの狙いは新鋭機の見学だ。US−2、新掃海ヘリは、説明してくれた若い幹部の生き生きした様子からも、部隊の誇りであることが良くわかった。 リタイアして早10年、愛する海上自衛隊は、驚くほど進歩している。施設は一層充実し、隊員は皆明るく胸を張っている。 正直言ってうらやましく、OBであることの寂しさを禁じえないが、全身で感じた喜びは、それをはるかに上回るものであった。 山田(誠)
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