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東京都水道歴史館
江戸の水売り
御茶ノ水駅
東京都内各ビルのコーナーには雪があり、先日の大雪がその跡を残している。 JR御茶ノ水駅から近く、順天堂大学横、東京都水道歴史館を出発、文京区:小石川〜白山〜向丘〜弥生〜本郷〜湯島、文学浪漫の香りあふれる街を散歩。
櫻木神社
町通りの旧家
本郷三丁目交差点から櫻木神社、文京ふるさと歴史館そして、旧真砂町へ。 泉鏡花の「女系図」の一節、恩師の真砂町の酒井先生で良く知られている。 このあたりは、江戸期、松平右京亮の屋敷、その後草っぱらとなり、富田常雄の名作「姿三四郎」で、三四郎と源三郎の対決の舞台となった所。
旧真砂町
炭団坂
その先に、炭団坂、この坂の上を登りつめた右側の崖の方向に坪内逍遥が住み、「小説神髄」、「当世書生気質」を発表した。 当時、炭団坂は手すりもなく、難儀な坂であったと想像できる。
旧伊勢屋質店(蔵)
坂を下り、狭い通りを抜けると少し広い道路、右手の方に、樋口一葉が苦しい家計をやりくりするため、度々通った質屋、旧伊勢屋質店があり、白い土塀の蔵が残されている。 その先には、昔懐かしい喫茶店「山小屋」がある。側には、残雪が残っている。 60年代には、どこでも「山小屋」と言えば、学生さんの憩いの場所でもあった。 東京オリンピックが思い出される。
山小屋(喫茶店)
文京シビックセンター
文京シビックセンター(文京区役所が入っている高層ビル)からは、富士山、筑波山まで見渡せる。 東京ドーム横の小石川後楽園は、すぐ下に見える。
新宿方面
こんにゃく前交差点から源覚寺へ。 鎌倉時代の作といわれる木造閻魔王坐像が本尊。 閻魔像は右目が黄色く湯いている。信じ深い眼病の老婆に己の右目を与えたと伝えられている。老婆は感謝し、自分の好物の「こんにゃく」を供え続けたとの言われがある。 毎年7月には、「ほうずき市」で有名、江戸から今日まで続いている。
こんにゃくえんま
閻魔大王(上手く撮れませんでした)
縁受院
伝通院への坂道には、縁受院(信州の善光寺の分院)がある、 境内には、松尾芭蕉の句碑、「一しぐれ礫や降りて小石川」とある。 この界隈は、幸田露伴、徳田秋声、島木赤彦、古泉千樫ら文人、歌人が住み暮らしていた所。
伝通院
伝通院の墓地には、徳川家康の生母於大の方、千姫、幕末の志士清川八郎(浪士隊の創設者、新撰組に関係)、眠狂四郎無頼控で有名な柴田連三郎の墓地がある。 徳川将軍家の菩提寺であり、徳川ゆかりの女性たちの墓所。 7月には、「朝顔市」で賑わう。
於大の墓
葵の灯篭
安藤坂
永井荷風(表示版)
伝通院の前から安藤坂(安藤飛騨守の上屋敷があっことから)。 神田川に下るこの付近、永井荷風生育の地で、江戸末期から明治期の香り。
北野神社
北野神社(牛天神)、鎌倉時代の源頼朝がここで休息したところ。 牛に乗った菅原道真公が夢に現れたことから、のちに腰掛け岩を祀ったのが始まり。 この岩を撫ぜると願いが叶ったと言われる。
撫で岩
神木「木斛」
太田神社
鳥居のそばに紅梅が咲き、春が近いと告げている。 神木「木斛」(もっこく)があり、これが木斛という字と初めて知った。 太田神社が境内にあり、芸能の神で、昔は、歌舞伎役者、芸能者等が参拝、得意の芸を奉納したそうである。
トッパン印刷ビル
トッパン小石川ビル(印刷記念館は休館、1階のギャラリーは見ることできず)を過ぎて、旧第六天町。 徳川慶喜が移り住み、波乱の一生を終わった所。 今井坂は、慶喜が生まれた小石川の水戸屋敷に近いため、この地を愛した。
印刷博物館
旧六天町
慶喜住居跡
今井坂
播磨坂さくら並木(松平播磨守の上屋敷があった)。 江戸期、千川(小石川)の流れる低地。
「播磨田んぼ」が広がっていたことから、新しくできた坂を播磨坂と呼ぶようになり、昭和35年、全区を「花でうめる運動」で植えられた若木が、今や、見事な桜木になっている。
播磨さくら並木
雪だるま
東大「小石川植物園」
御殿坂
東大の植物園(休園で入園できず)の横が御殿坂。 この坂の上に白山御殿があった。 五代将軍綱吉、将軍就任前の御殿、白山神社の前にあったため白山御殿と言われた。
また、地名をとり小石川御殿とも言われた。 後に、幕府の薬園。 享保7年(1722)、園内に「赤ひげ」で有名な「小石川養生所」が設けられた。
旧白山町
白山神社
白山神社、農耕、水の神様。 綱吉の生母桂昌院の信仰を受け栄えた。 神社の門前町として栄えた名残が大いに感じられる街筋が、前に広がっている。
東大銀杏並木、時計台
東大時計台
東大の時計台、赤門(旧加賀屋敷御守殿門)、東大の売店でデジカメの乾電池を購入。 売店近くの部屋には、数台のパソコンあり、学生さんが、盛んに論文か?、入力、思考している姿を見る。
東大、赤門
日本一たい焼き
東大近くに日本一の「たい焼き」屋さんあり、風来坊(Tさん)のおすすめ。 塩味の焼小豆あん、小豆あん各一個(150円)を買い求めた。 駅からハイキングのパンフを提示すると格安となった。 なんか、うれしい気分!
湯島天神
湯島天満宮で食べる予定でまたまた散策。湯島天神、菅原道真公が祀られており、合格祈願、願掛けで賑わい、露天商も出て、大きな縁日の様だ。 泉鏡花の「女系図」の一節、湯島の白梅で、「切れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ。・・・私には死ねと云って下さい。」の舞台。 泉鏡花の筆塚の碑を見ながら、合格甘酒を飲みながら、たい焼きを食べる。 少しの塩味が絶妙に旨い。満腹。
筆塚
霊運寺
サッカーミュジアム
霊運寺(将軍綱吉の厚い信任を得た)を見て、日本サッカーミユージアムを経由、いよいよ最終地、湯島聖堂(御茶ノ水)。 儒学者、林羅山の廟殿・家塾、幕府の昌平坂学問所が開設された所。
湯島聖堂
孔子像
湯島聖堂(聖橋から)
聖橋を渡った森の中にある。 孔子像もあり、学問発祥の地でもある。 文学浪漫の散歩、風来坊(Tさん)に聞いてみた。 20,700歩、5時間15分散策とのこと。 元気で歩けたことに感謝! 岡本
御茶ノ水付近