近況レポート
 

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地元(川崎市宮前区有馬)ウォーキング (H25.8.12)


「有馬療養温泉」



「我が国最古の霊泉}

東名高速、川崎インターから宮前区有馬の地は近い。

多摩丘陵に連なり、谷があり起状に富む。

地層は富士山の火山灰(関東ローム)が堆積し、肥沃で水はけの良い土地。


東京に近いことから、花や野菜が多く作られる農耕地。

戦争中は、広大なこの地域は軍に接収され、食糧増産のため、栗林、桑の伐採がなされた。

戦後は、植木生産、梨、メロン栽培の畑作農業が盛ん。


植木園



「神明神社」・・・裏手から「植木の里」へ



「有馬神社」 ・・・神明神社の境内

江戸時代から続く「庚申講」、「護摩焼き講」の民族行事が今でも見られ、農村的風土を見ることが出来る。

植木場が多く、「植木の里めぐり」コースが有名。

しかし、都市化が進み、畑作農業、緑地生産地(植木生産)は衰退している。


かつて、「武蔵国橘樹郷」と呼ばれたこの地を偲ぶ、唯一の場所、古き温泉、「有馬療養温泉」(日本最古の霊泉)がある。

金色の霊泉が湧き続けたとのこと。

孝謙天皇、源頼朝、北条氏等が療養に訪れたとの記録がある。

今なお、隠れた人気スポット(湯の色:茶褐色、入湯料:1200円、宿泊:8000円)で、日帰り、宿泊ともに利用できる。


「植木の里コース」の一部



「鷺沼駅前」(田園都市線)

猛暑! 蝉の鳴く通りを歩く。

バス通りから外れると、田園地帯で植木屋さん、植木園が多いが、梨、メロン畑はほとんど見られない。住宅地で溢れている。

数年前まで鷺沼プールとして市民の真夏の憩いの場所、俗称「鷺プー」と呼ばれ、家族連れ、若者でにぎわった所。

今は、「鷺沼ふれあい広場」となり、公園の片隅の水場で子供達が水遊びをしている、昔の面影は全くない。


尻手黒川線(東京町田市の黒川駅〜川崎尻手駅を結ぶ)を横断し、土橋神社、急な階段、かなり疲れる。

田園都市線の宮前平駅まではすぐそこ。

駅への沿道に、「多摩メロン」の売り場があったが、お休みなのか、メロンも売り子さんも見当たらない。


「鷺沼ふれあい広場」



「元鷺沼プール跡」

駅前の八幡神社(宮崎台、馬絹神社の分社)に参拝、高台(台地)で、宮崎台駅の手前、花園橋の方向を見る事が出来る。

田園都市線沿いの坂道を登りながら、休息の場所を探す。線路の向かい側に公園が見える。



「土橋神社」の急階段


少し後戻りして、陸橋を渡り、公園(宮崎第一公園)へ。

水分補給、ペットボトルの水も猛暑でお湯の状態、用心して、公園の水道水を飲み、ペットボトルの水もここで入れ替えた。


「土橋神社」の本殿



「宮前平駅」(田園都市線)

国道246号線(御殿場〜皇居付近)の下をくぐり抜け、また、高台へ向かう。

起伏の激しい台地。

この国道246号線は、旧道大山街道(大山修験道)にほぼ沿っている。

江戸時代は、伊勢原市の大山神社を目指す大山参り(庶民に人気の大山講)の人達で賑わった、難所。



「八幡神社」(宮前平駅前)



高台から有馬の方向、温泉見えず!


宮前狸が出て、人々を悩ましたと伝えられている場所は、この辺から始まったのかも知れない。

蝉しぐれ! 野川の尾根(住宅地区で尾根とは思えない)に上ってきた。

南西の方向に有馬の「有馬療養温泉」。

しかし、見えない。あと二つの台地を越えることになる。


「宮崎台駅」(田園都市線)



「川崎歴史ガイド」・・・宮前ルート



猛暑に赤い花

約2時間40分、15,000歩。

猛暑、猛暑! 大山講の修験者は、真夏は多分避けたのだろう?

植木場や畑の側の「梨売り小屋」を見ると心が和む。

ウォーキングはやっぱり秋!


           岡本


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