近況レポート
 

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氷河特急(サン・モリッツ〜ティラノ) (H27.10.13)


ミラノ中央駅



コリコ駅で「ティラノ」行きに乗り換える



サンモリッツ行きのバス(キアヴェンナ駅)

ホテル(イタリア:ミラノ)近くの地下鉄を使い、ミラノ中央駅へ。

サンモリッツ(St. Moritz)行きのバスに乗るため、キアヴェンナ駅(イタリア側)へ向かう。

そこから、バスで約2時間、ベルニナ(Bernina Express)特急、世界一遅い特急列車の発着点、サンモリッツ(スイス)を目指す。


バスは、イタリアの北部山岳地帯を登りスイス国境を越える。

山岳地帯は、見たことはないが、まさに自分の描くアルプスの風景そのものだ。温度(12℃)は低い。

岩場の山山、ちょうどお昼時の時間、小中学生達が学校帰りで、バスに乗り込んできた。にぎやかになる。

ほとんどの小中学生はスマホを手にしている。羽田空港でガラケーの携帯電源をOFFにしてきた自分より、ここでも、若者は、やはり進んでいる。


アルプス風の山



サンモリッツ湖



バスに乗ってきた犬

あるバス停から少し老齢の男性が犬を連れて乗ってきた。犬を乗せたが、だれも問題にしていない。その犬は、その男性のそばに座り込み、おとなしくしている。写真にとって良いか、と聞くとOK!

子供たちが不思議そうに見ている。このあたりでは、犬は家族の一員なのだろう。牧羊犬ではなく普通の犬のようだ。国境でドライバーが交代し、さらに山岳地帯に向って登り始める。道路が狭く、車のすれ違いは、必ずどちらかが停車し、相手車両を通過させる。



スイス国旗がホテルにたなびく


学生達は下車していなくなってしまったが、今度はハイキング、ウォーキングを楽しむ人達(全員白人)が乗ってきた。ほとんどの人が、リュックをしょって、ストックを持っている。窓から見ると岩場の急な斜面を真横に切る様な細いハイキングコースが見える。楽しそうに歩くカップル、そして、ノルデック ウォーキングだ。

その少し離れた所に、牧羊犬とともに見張りをしているのか、猟銃を肩にかけた男性が二人、一緒になって、少し急な道に向かって歩いている、害獣でもいるのだろうか? とにかく別世界の様子が見てとれる。


ハンゼルマンカフェ



サンモリッツの向こうに見える山頂



透けて見えるベルニナ特急の天井

ウインタースポーツのメッカと言われるサンモリッツも近くなってきた。

2017年にはFIS アルペン世界スキー チャンピオンシップが開催されるそうだ。テレビで見たことのある様な街並み、山並み、山頂の残雪が見事だ、ここまで来れば、日本で有名な北アルプスの岩場や、カールも台無しと思えたりする。バス、少し下りに入った。清流、綺麗なホテル、狭い路地の人家、緑に囲まれた谷間の集落も目に素晴らしい。もちろん空気は澄み切っている。

サンモリッツに到着、海抜1800mのこの高級保養地、公用語はドイツ語、フランス語も話されているそうだ。



ベルニナ特急が走る



谷間に広がる家々


綺麗に区画整理され、町そのものが落ち着き輝いているようだ。スイス国旗もなびいている。少し寒く、行く人は、それぞれウインドブレイカーを羽織っている。山頂の方を見ると、スキー場らしい、リフトが少し見え隠れしている。

シーズンオフなのでスキーヤーはいない。有名女優さん(オードリー・ヘップバーン)が良く行ったと言われているハンゼルマンカフェ(HANSELMANN)でお茶とした。品のある老夫婦が楽しそうに、談笑、小瓶のビール、ハイネケン飲み、楽しそう。ここ、サンモリッツに住んでいるそうだ。

ベルニナ特急の発車時間が近づいたので、人生をお楽しみください!と話すと、イエス!と笑顔で見送ってくれた。


放牧された馬達(車窓から)



姉妹鐡道箱根登山鉄道(株)から寄贈された看板「ティラノ」

いよいよサンモリッツ(St. Moritz)からテイラノ(Tirano)まで約2時間の氷河特急「ベルニナ特急」、ユネスコ世界文化遺産への旅。車窓から見る湖、アルプスの山々、山間部には、オレンジ色の屋根、家々、ハイキングを楽しむ人達、元気で、人生を楽しんでいる。

牛、馬、羊の放牧、牧羊犬が付き添っている。

なんといっても、見上げると、山岳の合間に残る氷河。これは、感動ものでした。


            岡本


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