近況レポート
 

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  呉国立病院の白衣の天使  松ちゃん(呉) (H15.11.21)


1 看護師編(病棟の仕組み)

  •  5B病棟には、入院患者50人強に対して、婦長1人・副看護師長2人・看護師22〜23人が勤務していた。総て女性だった。

  •  5B病棟には、循環器科・心臓血管外科・眼科の患者が入院していた。病室の大部屋(2or4人)は科別に分けられていたが、相互乗り入れをしていた。病室振分けは、総て婦長の権限で、医師と云えども婦長に入院患者受け入れの承諾が必要。また医師が退院許可をだすが、いつ退院させるかは、婦長の権限。病棟の責任者は婦長と云うことだろうか?

  •  担当看護師:長期勤務学生と短期勤務学生(週番)とがあったように、患者一人一人に担当看護師が決められていた。

     ○長期担当:部屋入口の患者名札の横に担当看護師の名前が記されている。

     ○
    勤務担当:その勤務勤務で担当する患者を割り振っていた。

  •  ICU看護師:患者2人に対して1人配置。立ちずくめの勤務。その外にICU全体を見渡せる一段高いフロァーから、全患者を監視している看護師がいた。担当看護師が見落としても、監視要員の看護師が患者の動静を見守っており、2段構えの体制であった。ここは、ピーンと緊張感の張り詰めた息の抜けない場所。患者2人(ベット2)に対してコンピーター1台がぶら下がっていた。医師も看護師もその場で即入力。若くないと勤まらない。

2 看護師編(白衣の天使=美人看護婦との係わりあい)

 国立病院の看護婦は若い人たちが多い。勤務も結構ハードでよくやるネーと感心もしました。私が入院していた5病棟は美人が多かった。5病棟には約25名の看護婦がおり、今年看護婦になりたての娘も3人いた。ベテラン看護婦と患者達に揉まれながら必死に勤務していた。若い人が多いのは看護記録も看護指示もすべて、コンピーター処理なので、年配者はついて行けないだろう。退院もまじかになった頃より、病室に訪れた看護婦の写真を撮ったので、皆さんに紹介します。もっと美人も数人いるのだが、タイミングが合わなかった。



看護婦1


パンツルックのよく似合う看護婦。入院中パンツルックを見かけたのはこの看護婦の2−3回だけであった。

採血上手。採血を数多くしたが、この看護婦が一番上手であった。

手術後9日目の深夜、胸部発熱により体温上昇→→→氷を貰い、口に含んで体温調節。
手術後2週間も過ぎた頃、前日より下剤を飲むが効き目なし(腸が丈夫なのか利尿剤が効きすぎているのか?) 相談したところ、浣腸を実施してくれた。



今年看護婦に成り立ての1年生(3人いる)。新人看護婦はよく私の担当になったが、この子は手術後よく担当になった。


私の部屋に来ると「ホッ」と一息ついていた。私の部屋に長く居たそうであった。脈も基本に忠実にしっかりと測定していた。
よく聴診器で胸の音を聴いていた。(他の看護婦はあまり聴診器を使わない)


看護婦2


看護婦3


看護婦3:看護婦11と似ているが別人です。初め区別がつかなかった(同一人物と思っていた)が、ある日二人揃っていたので、別人とわかった。

手術前日、無駄毛を剃り落として、入浴し、洗髪を済ませていなければならないのですが、当日日勤の看護婦は昼食時、私に電気バリカンを渡したまま、病室に現れなかった。入浴時間(12〜15時)のタイムリミットが、迫ってくるがとうとう現れなかった。自分で剃った場合も看護婦のチェックが必要な為、ナースステーションに居た看護婦の3と4に相談した。看護婦3は身障者用のトイレに私を連れ込んで、内から施錠し、脇下から下半身まで、
剃り落としてくれた。


看護婦4:この時、浴場の入浴時間制限を延長してくれた。カテーテル実施後、ベット上での排尿の仕方を教えてくれる。手術後には、手術方法など教えてくれて、術後の対処法をアドバイスしてくれた。(「医師と検査」版−心臓血管外科−手術法Bに記載)


退院に際しては、「医師の言うとおりに慌てて退院する事はない」「救急車で戻ってくる患者も多くいる」「出来るだけ長く病院に居る方が良い」とアドバイスしてくれた。


看護婦4,5


看護婦6



なかなかの別嬪さん。術後10日目、胸水抜きを実施した深夜、痛かった下腹部を優しく擦ってくれた。


リハビリの為、廊下を歩いていたら、「松本さん、走らないで!」と追い駆けてきた。「歩いているよ!」と答えると「もっと患者さんらしく、ゆっくりと歩いてネー」と、いさめられる。脈が乱れていたのだろう。



巡回時の血圧測定では、必ず「横になって!」と言い。本人は枕もとのイスに腰掛けて、測定した。右腕と左腕では測定値が違うらしい、左腕の方が心臓に近い分高いそうだ。


看護婦7


看護婦8





彼女が部屋に入ってくると何故か心が和む。いつも笑顔で接してくれる。彼女が部屋に居るだけで、白衣の天使そのものだと思ってしまう。



副看護師長。術後ICUより病棟に戻ってから退院迄(7/16−8/4)の担当看護師。手術後3日目、私の枕もとのイスに座り込んで、長時間雑談をしてくれた。後から考えると、これは術後の体調観察とカウンセラーだったのでは・・・


脈が安定した頃、半日分の心電図データーを見せてくれる。私の体調・脈が良くなってくるととても嬉しそうに喜んでくれた。この人に母の暖かさを感じた。
もう一人副看護師長がいるが、看護婦9のほうが温和で優しい。


看護婦9


看護婦10



新人看護婦。看護婦2と同期生。いつもニコニコ微笑を絶やさない子。「松本さん、デートをしましょう!」と私を連れ出しリハビリの歩行訓練を廊下で実施。


「退院後、本当のデートをしよう?」と問いかけたら「何時でもいいですよ!」と答えてくれた。
嘘?でも嬉しかった。手術後よく私の部屋を訪れた(緊張感が抜ける為か?)箸が転げても可笑しい年頃か、笑顔で若い子達のとりとめない話をよくしてくれた。



検査入院(6/10−23)の際の担当看護師。初めて入院する私に病棟・入院心得・日課等々オリエンテーションを実施。顔も体型も看護婦3とよく似ている。


手術後4日目の深夜、息苦しいので鼻腔より酸素吸入を実施してくれる。
手術1週間後、脈とび(心停止7秒)が発生した時、すぐ部屋に飛び込んできた。(心臓手術顛末記に記載)「安静にしていて下さいね!」と軽くたしなめられた。


術後11日目洗髪許可が出る。洗面所で洗髪してくれる。小学生の頃、銭湯で母親に頭を洗って貰ったのは何年生頃まで?と想いを馳せる。


看護婦11



  • 看護婦A:新人看護婦(新人は看護婦2、10、Aの3人)。採血入院時(7/1〜2)と本入院で手術するまでの間(7/7〜14)担当看護師。貯血後、点滴用静脈注射を医師に促されて実施するが、数回やり直し。2回目の貯血の際も彼女が実施。不器用なのだろう、上手くならない。後刻私の腕は血液漏れで青くなる。いかにも新人の臭いがプンプン。

  • 看護婦B:看護婦2年生(20歳前か?)。鈴木保奈美並みの清楚な美人。ICUから病棟に帰る際、迎えにきてくれた。通常は搬送用ベットで帰るところを、右頸部・左手首2ケ所の点滴2ケと尿パックをぶら下げて、車椅子で帰る。女房がいたが、この娘に車椅子を押してもらって、とても嬉しかった。5B病棟のナースステーション前を通過すると、「エぇー!ベットじゃないの!」と多くの看護婦達が優しい笑顔で出迎えてくれた。さながら凱旋将軍の気分だった。

  • ICU看護婦A:手術当日夜勤の看護婦。手術直後だったので、顔をよく覚えていない。若くて可愛い娘だった。心臓手術顛末記に記載のとおり、よく面倒を見てくれた。

  • ICU看護婦B:手術翌日、日勤の看護婦。24歳。昼食を食べさせてくれる。自分の手を使わず、味噌汁・お茶まで全てを食べさせてもらった事は、もの心ついてから記憶にない。おかげで完食。夕食も完食。(手術翌日の食事を完食する患者はあまりいないらしい)大阪にいた時の彼氏の話をしてくれる。勤務時間中ピッタリと付き添う。

  • その他:プロポーションの整ったグラビヤ美人並の看護婦が2人いたが、眼科担当だったのか?一度も私の担当にならなかった(残念しごく)私はナースステーションの前をとおる度に彼女がいるかどうか覗き込んでいた。

私は模範囚:

 私は手の掛からない模範囚(優等生患者?)
自分で出来ることは、大抵は自分でなんとか実施。世話がかからず、看護師にいろいろ注文をつけたり、文句を言わないので、新人がよく割り当てられた。夜勤はベテランとペアーを組むが、私にはベテランは来なかった。いつも若い看護婦だった。新人は適当に私の部屋で時間つぶし?息抜き?をしていた。クーラーをよく効かせていたせいかもしれないが・・・

 私は、手術前のある入浴時、他の患者より「おたくどこが悪いの?見たところ健康そのものだけれど!」と質問されるほど、元気そうだった。しかし手術後、ボディーと足回りがしっかりしているので、つい患者らしくない行動をとり、エンジン不調で脈乱れを多発した。この件で女房殿を多いに悩ませ、心配をかけた。


患者M氏



3 看護婦編(無駄毛剃り)・・・立入禁止???

 この項は作者としてはとわ会会員の奥方に気を遣い隠しファイルにしたいらしい?? でも、隠しファイルにしても結果は同じですから、そのまま掲載することとした。一応、作者の意向を踏まえつつ読まれたし


○ 患者M氏の場合

 看護婦さんに、カテーテル2回、手術1回の計3回、無駄毛を剃り落としてもらった。これは、雑菌による感染症予防等の為であるが、強力粘着テープ(止血目的や各種チューブ固定の際使用)を剥がす時スムーズに剥がれるようにする為でもある。このガムテープによく似た巾60mm程の粘着テープを剥がす時は、毛がなくても皮膚が強烈に引っ張られる。毛深い人は痛くて大変だ!

  • 1回目のカテーテルの際はそれなりのベテラン看護婦が来て、少し大きめのT型剃刀を使って、何事もなく完了。

  • 2回目のカテーテルの際は3〜4年目の少しお茶目な可愛い子が来たので、「エッ!ウソー!」と思ったが、お願いすることにした(何事もなく終わる事を念じつつ)彼女は電気剃刀で剃り上げてくれた。仕上げ時に左手5本の指で私のPを軽く包み込んで、竿の裏側を丹念に電気剃刀で剃り上げた。「そんな所までするの?」私の問いに、彼女は「どっちみち、手術の時にはするのだから!」と言って袋と竿を・・・彼女の柔らかい手指を感じつつ、電気剃刀の振動で、私の分身はむくむくと起き上がった。彼女は「ヤッター!勝った!」とばかりに微笑んで、男性機能を確かめるがごとく電機剃刀の振動を与え続けた。私は思わず声が出そうになったが、カーテンの向こうには82歳の老人がベットに寝ていたので(この時は2人部屋)我慢した。そうして数分後、彼女は看護婦としての当然の仕事をしたまでの事と、顔を赤める事もなく部屋を立去った。

     今になって思うと、固くならないと仕事がやり難いので、あのような事になったのだろうと
    推察される。またICU看護婦Bの話を聞いて、この作業は彼女達にとっても大変なのだ!と理解した。

  • 手術の際は看護婦3に記したように、身障者トイレの中で、内から施錠し、全身スッポンポンの私に電気剃刀で剃り上げてくれた。場所が場所だけに、2回目のカテーテル時のようにならないように苦心した。


○ ICU看護婦Bの場合

 彼女が大阪にいた時のこと。彼氏が手術の際、誰が無駄毛を剃るかと、看護婦仲間で議論になり、彼女は彼氏の無駄毛を絶対剃りたくないと言ったそうだ。けれど、他の看護婦たちが「あなたの彼氏の無駄毛を、私たちが剃る訳には行かない」と云うことで、彼女が剃ることになった。彼氏も他の看護婦でなく彼女が剃ってくれたことを喜んでくれ、結果として彼女も満足して、他の看護婦に剃らせなくて良かったと思ったそうだ。


                                松ちゃん(呉)             

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