近況レポート
 

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鰺ヶ沢スキー場(岩木山山麓) 岡本 (H19.2.25)


鰺ヶ沢スキー場


青森空港から混乗タクシー(乗り合いマイクロバス)で1時間30分、あの情緒ある津軽平野の雪景色は、生憎の暖冬で、地肌が目に付く、リンゴ畑を見ながら走る。道路は綺麗に完全除雪されている。

岩木山(1625メートル)が見えてくると、カラマツ林が雪原を計ったように区分し、防雪林の役目をして縦横に伸びている。りんご畑は、ほぼ、岩木山山麓まで続いている。八甲田山も遥か東側に見ることができる。

岩木山山麓、鯵ヶ沢スキー場(青森県西津軽郡鯵ヶ沢)に到着。

山頂は少し雲に隠れているが、まさに津軽富士の威容を見せている。スキーヤー達は、その山麓では、黒い蟻の子が小さくうごめいている様にしか見えない。空は、青く抜け、空気はひんやり、リフトはあまり込み合うことなく十分にスキーが楽しめる。普段あまり目にしない白樺の林を見るのは楽しい。

リフトに乗って、その白樺林の少し上を通りぬけ、リフトの終着点を目指すとき、リフトから見下ろすと、雪面にウサギや小動物の足跡。そして、雪に押し付けられてはいるが、雪を撥ね退けようとしている、たくましい野生の熊笹、これらを一瞬見るのも楽しい。雪の下では、「ふきのとう」が春を待ちかねているかもしれない。

スキー滑走も楽しいが、今回は、リフトに乗っている時間が、こんなに素晴らしいものとは思わなかった。スキーは、「リフト」と「滑走」の時間、この静と動が楽しい。時には、岩木山に雪煙が吹き上がり、荒々しさを見せる。山頂は太陽で光り輝き、樹氷が山頂付近へ向かって連なり、真っ白な少し尖った雪だるまが並んでいるように見える。山好きの人たちが、何かうれしそうに山談義を交わしている。

スキーヤー達は、それぞれにコースを取り、山麓を滑走、雪国の自然と遊んでいる。小生も友人と斜面に挑む、年だから無理は厳禁。結構、恐怖感も味わえる。それにしても、ヘルメットを被った地元の小学校高学年生、中学生がはじけるような猛スピードで目の前を集団で滑降する姿を見ていると、雪国のパワーと少年・少女達の若さにびっくり!

目線を変えると、津軽平野の向こうに、鯵ヶ沢湾、快晴では、北海道が見えるそうだ。山麓は、まさに日本海へと広がっていました。

                               岡本

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