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ヨットハーバー(油壺)
三崎口(京急)、バスで油壺へ
270°方向に伊豆半島が浮かぶ。南の水平線上には、うっすらと大島が見える。油壺は遙か後方、江ノ島は、もう、うっすらとしか見えない。 クルーザーGekko(全長33フィート、動力付)で油壺を出帆(24.8.19(日)快晴)。その後、動力を切って、風をはらみ、約3.5ノットで240°。 大島の西側を目標に取り、海原をセーリング。風見の糸切れを見ながら、風の方向をキャッチ。Gekkoの進路を油断なく保持。
行き合い船、セーリングしているヨットを油断なく監視しながら、ビール、おにぎり、特性の素麺(友人のヨット仲間がわざわざこの日のために手製)を頂きながら、紺碧の空の下、湘南沖を走る。 それぞれ、昼食、船艇から足を投げ出し、輝く太陽を浴び、まさに至福の時間を楽しんだり、甲板に寝そべったり、様々。艇のセーリングは快調、舵輪を操るのは、初めて、楽しい。
Gekkoいよいよ出帆準備
クルーザー、Gekko
友人が油壺にそろそろ引き返すか、とのことで、みんなに知らせた後、PORT SIDE(左)にタック、一杯に舵輪を回す。120°方向(油壺の方向)に向首、今度は、追い風を受ける。 海水浴客の声が聞こえそうな所、三浦海岸沖に碇を入れる。 海水浴、休息の時間、水上バイク、ヨットが行き交う、油断は禁物。でも、海水浴場側に、水路を避けて投錨しているので心配ない。
ヨットハーバー油壺入り口
三浦海岸
近くに投錨している大型クルーザーの艇内では、ワイングラスを持った男女、仲間達が豪勢に、エアコンの効いたキャビンで、給仕付きで、飲食を楽しんでいるのが見える。 まるで、映画のシーンそのものだ。カリブ海クルーズで見た光景を思い出す。人生の一時の輝きを楽しんでいるように思う。
海原を快走
洋上で一休み
Gekkoでは、庶民的、和気あいあいとしている。艇のラッタルから降りて、泳ぐ仲間、また、残りのウイスキーやビール、を楽しむ者、コンビーフの缶詰が開けられた。これに舌鼓。60年代には、最高級品だった。誰もがそう思っている。 このことから年齢的には、同じ世代の仲間。いよいよ油壺に向かい、艇を揚げる。荷物を取り出し、船底等を水洗いする。ゴミの始末も、ヨットハーバー備え付けの容器(ドラム缶)に分別して入れる。
それぞれシャワーを浴びて、三崎口駅に。近くの焼鳥屋で歓談、昂然の気を養った気分。生ビールの味、そして、マグロの刺身が美味しい。 Gekkoは25年以上経っているのだそうだ。ヨット仲間の話しを聞いていると、この名前を知らない人は、クルーザー乗りとして、潜りだそうだ。楽しい仲間と、楽しい時が持てる事は、出会いもさることながら、何らかの贈り物、素晴らしい、誰からなのプレゼントなのだろうか?
三浦沖
三浦海岸海水浴場
ヨットハーバークラブハウス
家内のつくってくれた美味しい弁当、舵輪を代わって、艇内でおにぎりをほおばって、喉に詰まりそうになった。 鮭が落ちそうになるのを箸で掴み直し、片方の手でビール缶を握り、青い海原を覗き見ていたのが、ほんの今、一時、一瞬だった。 月光(Gekko)、時は早く去る。しかし、湘南沖の青さと、弁当の味は忘れない! 岡本