近況レポート
 

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横浜山手西洋館散策 (H25.5.2)


外交官の家



イタリア山庭園への入口

巡るガイドブック「横浜山手西洋館マップ」を見ると、知らないところばかり。

数年前に、テニス発祥の地「
YITC:横浜国際テニスクラブ」で、ビジターでプレー、その際、テニス発祥記念館を見学したことがあるだけ。

今日は、風来坊(Tさん)さんのガイドでJR根岸線「石川町駅」から坂道を登り、散策が始まる。



イタリア山庭園



外交官の家、応接室からの「みなとみらい21地区」


イタリア山庭園、外交官の家(明治43年、明治政府の外国官・内田定槌邸で東京都渋谷区にあったもの:重要文化財)及びブラフ18番館(大正末期に建てられた外国人住宅:横浜市認定歴史的建造物)。

見事な庭園、大正ロマンあふれる洋館、みなとみらい21地区や関内周辺の市街地が見渡せる。


外交官の家、玄関先のボタン



山手本通り

山手本通りに出て歩くと、洋風造りの家々、閑静で洒落たレストラン、喫茶店、街並みは清々しい。

カトリック山手教会、フェリス女学院大学、フェリス女学院中・高を過ぎ、汐汲坂、代官坂の緩やかな登り、この坂道はいずれも西側へ下ると元町商店街へ出る。



カトリック山手教会


山手本通りは、ちょうど丘陵の尾根を歩いていることになる。

くの字型のこの丘陵はブラフ(
BLUFF:崖、絶壁・・・山手・・・高低差のある宅地間の丈夫な石積み擁壁をブラフ積と言った。)と呼ばれていたようで、やたらとブラフ・ナンバーが洋館ごとにつけられているのはこのためだろうか?


フェリス女学院



ベーリック・ホール



ベーリック・ホール(寝室)

ベーリック・ホール(イギリス貿易商の邸宅として昭和5年に建てられたスパニシュスタイルを基調とし、戦前の西洋館としては最大規模:横浜市認定歴史的建造物)緑の庭園側から見ると殊に素晴らしい。



ベーリック・ホール(玄関)



エリスマン邸


横浜雙葉学園、学園内奥の教会の塔を見ながら、エリスマン邸(現代建築の父と呼ばれたA・レーモンドの設計、横浜の大きな絹糸貿易商シーベルヘグナー商会の支配人エリスマン氏の私邸、大正15年山手127番地に建築され、現在の元町公園には、平成2年に移設復元された:横浜市認定歴史的建造物)へ。


エリスマン邸のサンルーム(右端)



山手地区模型



山手234番館

ここでは、庭園側、道路側からスケッチを楽しむ人達がそれぞれに、この館に目を凝らし楽しんでいる。

さわやかな風が心地よく、木陰もあり、スケッチをするには絶好の場所、構図も素晴らしいのだろう。

邸内では、喫茶コーナーあり、邸宅を描いた絵ハガキが売られている。

1階、厨房の配置は、特に効率が良く設計され、配膳室に通じ、調理人の部屋にも通じており、大宴会、お茶会等の社交界の一つを大きく支えたのだろう。

邸宅の裏側を見るのも楽しい。


山手234番館(BLUFF No 234:横浜市認定歴史的建造物)、外国人向けの共同住宅。

朝香吉蔵の設計。昭和2年頃建築された。

横浜市に現存する数少ない遺構の一つ、2階は展示や会議に使用できる。


外人墓地から市街地



外人墓地

外人墓地を訪ねる、

墓地下方に元町公園プールが見える。


港が見える丘公園、残念、バラが未だ咲いていない。

横浜イギリス館(昭和12年英国総領事公邸として建築され、当時の大英帝国の風格がよく表されている:横浜市指定文化財)。


横浜イギリス館



山手111番館



山手111番館(スケッチの構図)



山手111番館

隣なりには、山手111番館(大正15年アメリカ人J.E.ラフィン氏の住宅として現在地に建てられた、スパニッシュスタイルの赤レンガと白い壁が美しい)。

バラの花壇下からスケッチに夢中になっている人が多い。

喫茶コーナーがあり、憩いの場所。



大仏次郎記念館の喫茶「霧笛」(左:よく撮れませんでした。)


この公園内に県立神奈川近代文学館、大仏次郎記念館がある。

「鞍馬天狗」、「赤穂浪士」等の著者であるが、「霧笛」(新潮社)の著者でもあることから、大仏次郎館の喫茶店は名前が「霧笛」と名付けられ、港横浜のキャッチフレーズでもある「霧笛」と語路合わせされている。


港が見える丘に揚がる国際信号「安全なる航海を祈る!」



横浜ベイブリッジ(港が見える丘公園から)



フランス山の風車

横浜港を眺めると、ベイブリッジ、マリンタワー、大桟橋方面と絶景。

赤レンガ方面は望めない。



赤レンガ前でスケッチをする人たち


フランス山(旧フランス領事館公邸跡)を降りて、山下公園へ。

山手方面を散策したので、少しばかり、「濱っ子」になったかもしれない。


         岡本


「開港の道」案内マーク
(港の見える丘公園から桜木町まで続く)


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