近況レポート
 

目次

前ページ

次ページ

巡礼峠ハイキング(飯山温泉、白山神社〜七湯温泉) (H26.3.18)


飯山案内板



飯上山「長谷寺」

強風が吹き荒れる山(丹沢山麓)の尾根、ゴォー、ゴォーと山が鳴った。夕刻、この強風は、春一番だったと、テレビ報道で知った。

小田急線本厚木駅から神奈中バスで約30分、飯山観音で下車する。

飯山温泉入口の赤い橋を渡り、桜並木(開花はまだ)を通り、参道を登る。



大きなイヌマキの木(厚木市指定天然記念物)



長谷寺「観音堂」(厚木市指定重要文化財)


飯上山長谷寺(ちょうこくじ)を経由、白山神社を目指す。

山道で、偶然、椎茸を見つける。まだ、少し小さいが、クヌギの切り株に生えている。すこしだけ、手でもぎ取り、リックに大切にしまい込んだ。

今晩、焼椎茸で一杯と、楽しみが沸いてきた。


クヌギの切り株に「椎茸」を発見



「龍の池」傍に青銅の龍(白山神社前)

白山神社の前に龍の池、巡礼者が雨乞いをしたところ。

この山頂(550m)でも水は枯れることがなかったことから霊地とされた。鎌倉時代、相模、武蔵、上野、下野、常陸、上総、下総、安房の8国から33か所の観音霊地が選ばれた。この霊地をつなぐ道が巡礼往来と言われた。

この飯山観音(6番札所)を経て、日向薬師(現:伊勢原市)へと続く道中にあるのが「巡礼峠」で、現代では、ハイカーが多く訪れる。



白山神社(550m)



関東平野を見渡す


「むじな坂峠」にやって来た。

「むじな」! 獣の名前ではなくて、白山橋、長坂、花立峠等、六つの峠・・・、ムソナからムジナとなったと言われている。

巡礼峠、物見峠、ここから、関東平野を見ると、ゴルフ場(厚木国際)や遠く横浜方面の高層ビル群、そして、麓には、山裾まで迫り来る住宅地区が見える。


むじな坂峠(石標)



むじな坂峠(石標)

一休み、「おにぎり」を食べる。ゴォーゴォーと鳴る山嵐の音も忘れるほど美味しい!

かつては、この巡礼峠から、こんな人間の営みの住居や建築物等は見えず、白装束の巡礼者は、ひたすら黙々と、巡礼し、この峠道を次の札所へと目指して歩いたことだろう。



急な下り階段(両サイドは、鎖で繋がる)


強風で、小鳥の声もしない。しかし、山椿が咲き、木の芽も出始め、落下した道端のドングリから双葉が発芽、春はすでに来ている。

急な下り坂、登りより注意が必要。用心しながら下り、七沢温泉方面に出る。

山道の要所、要所にはバリケードの様な扉が設けられている。熊や猿等の獣が山道に侵入するのを防止しているらしい。その注意標識もある。


山道にバリケード



ハイキングコース案内板



七沢温泉への案内板

170mのところまで降りてきた。日向薬師には出ないで、七沢温泉に出た。

西の空が曇り、ぱらぱらと雨粒を感じる。そこで、七沢温泉を諦め、早めに、バスで本厚木駅へ。駅から、小田急電鉄で鶴巻温泉を目指す。

前回訪ねた2月には定休日だった「弘法の里湯」(泉質:ナトリウム・カルシウム)へ向かう。



巡礼峠の案内板


3時間、15,000歩で「巡礼峠ハイキング」を終え、やっと念願の入浴。

入浴後、休息部屋(120畳敷き大広間レストラン)で、名物の「大山豆腐(200円)」を注文、生ビールを飲む。

この時、強風の山鳴りや全身を覆う疲れも忘れてしまった。


          岡本


「弘法の里湯(2時間:600円)」鶴巻温泉駅から5分


  目次 TOP 前ページ