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亀山城の写真(亀岡市文化資料館の資料)
台風11号に伴う「お知らせ」
台風11号(27.7.17)、近畿圏を直撃、京都駅経由山陰線で豊岡方面へ向かっていた。 京都駅に着いてみると、山陰線運転見合わせ、なお、特急列車はすべて運休。 でも目的地近くへと欲張り、京都駅から約40分、鈍行で、山陰線亀岡駅(保津川下り(亀岡〜嵐山)の乗船場が近い)に到着。 しかし、ここで、一泊し、明日行動することに決断、ビジネスホテルを予約。
この台風の中、京都祇園祭の山鉾巡行、前祭(さきまつり)は、予定どおり実施されたとのこと。亀岡駅では、数名が台風11号接近に伴う運転見合わせのお知らせを見ながら心配顔。 この亀岡の地は、古くは、大和朝廷を中心とする勢力と出雲を中心とする勢力の競合地、日本海文化圏と瀬戸内海文化圏の接触地、源義経の丹波路進軍、足利尊氏の篠村八幡宮での挙兵、明智光秀の亀山城から本能寺への出陣など日本の歴史上に銘記される大事件の裏舞台として存在しています。
亀岡市文化資料館案内板
細川ガラシャ夫人の絵(小学生が描いた)
足利尊氏と篠村八幡宮(文化資料館の資料)
丹波亀山城保津門跡
亀岡駅近くの食堂で、昼食を取り、再度確認のため亀岡駅へ。 台風は、日本海へ抜けたとの情報。しかし、まだ、近畿圏一円の交通網はマヒ状態。 さらに道路事情も、京都〜下関、国道9号線も土砂崩れ等が発生し、通行禁止とのこと。 列車運転復旧の見込みなし。明日の運転再開を期待するより何もなし。生憎の雨で、時間を生かした、観光、史跡めぐりも出来ない。
亀山城跡(現在、大本教の本山)
翌日、07:51亀岡駅発特急「城崎温泉行き」に乗車しようと思い、早朝起床し、亀岡駅へ行って見ると、残念、午前中は路線点検の為、山陰線全線、運転見合わせ、特急は取り止め。 仕方がない、少し構内で休息する。 そこで、亀岡市文化資料館、亀山城跡を巡ることにした。 小雨だが、歩行には問題ない、昨日よりかなり条件が良い。
台風11号で濁ったお堀
南郷公園説明版
文化資料館は、09:00開館、一番乗り、一人もいない。 円山四条派円山応挙の出身地で、日本絵画もある。小学生が描いた細川ガラシャ夫人(明智光秀の娘)などが展示されている。 水田生態系のシンボル「アユモドキ」、5〜6センチの小魚(口ひげあり、腹に6本、黄色の縞模様あり)が水槽の中に泳いでいる。日本固有種、淀川水系の亀岡市、岡山県の一部の河川でしか見られなくなったとのこと。 写真に収められないのが残念、フラッシュがダメとのこと。
亀山城側の南郷池
亀山城址へ出向く、何か異常な入口がある。 なんと、現在は、宗教法人「大本教」に亀山城跡地はすべて買い取られ、総本山の入口となっている。天正の時代からの名城は偲べない。 明治6年の廃城令により、取り壊しとなり、その後、石垣まで売却され、各地に散ったとのこと。 資料館にある亀山城の写真で多くを偲ぶより他なし、御堀の跡、保津門跡、城址に沿った南郷池等から思いを馳せては見るが、少し寂しい丹波亀山城址でした。 岡本
明智光秀公の亀山城跡