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猿尾滝から流れ出る渓流
猿尾滝
おじろ(小代)スキー場付近の山間の地では、「みかた残酷マラソン全国大会」(今年は、第24回、24kmコース、6月12日(日)開催)が結構有名になり、新大阪方面からもバスが運行されたりしている。 スキーシーズンのみならず人が集まる事は、地域の活性化に繋がり当該地域はうれしい。
年配の女性が話してくれた。 マラソンの当日は人口が3倍になります。 そして、猿のグループ、二つのグループがいるが、決して二つのグループでは一緒に行動しないそうだ。人間は、一緒に行動する! 何か楽しく、嬉しそうに話す。 マラソンの当日を心待ちの様子。
「みかた残酷マラソン」のスタート地点
「みかた残酷マラソン」の幟
魚籠の中のヤマメ
この辺りは、雄大な山々に抱かれた美しい渓谷の里。 但馬牛の故郷とも言われる日本海に近い、アップ、ダウンの激しい山間部。 ここを走り抜けるのは、肉体疲労は高く、残酷かも知れない。給水所、トイレ等の準備もほぼ完了して,当日を待つばかりの様だ。 額に汗し、歓声の中を走り抜くランナー達の姿が目に浮かぶ。
兵庫県山陰地方を抜け、下関まで通ずる国道9号線がこの辺りの基幹道路。 この国道を湯村温泉(美方郡新温泉町)近くから側道に入ると日本の滝百選の「猿尾滝」。 村岡藩主の山名公が「流しソウメン」を楽しんだとも言われている素朴な滝がある。落ちる滝水の姿が猿の尻の尾に似ていることから名付けられた。
吉滝
杉の木立
滝つぼから流れ出る清流と渓谷を見ていると河鹿(カジカ、鹿の声に似ていることから名付けられた)の声が聞こえてくる。 都会の喧騒を忘れさせてくれる。 「猿尾滝」訪ねてから小代方面を訪れた。「吉滝」を訪ねる。矢田川沿いに上る。渓流釣り楽しむ釣り人(神戸から来た人)と出会う、いわな、アマゴが釣れるそうだ。魚籠(彼のものは、携帯用で腰に下げる入れ物)の中を見せてくれた。いわな、アマゴ数匹が入っていた。イワナは真ん中の一匹だけ。
アユ釣りの愛好家にも人気の矢田川だが、本人の所持している許可証は、アユ釣りを除いた渓流釣りのみの鑑札とのこと。 渓流釣りを楽しむため、当人は、さらに上流へと歩き去っていった。ただ一人の渓流釣り人だが、決して孤独ではないだろう、渓流の音、木立の中を吹き抜ける天然の涼風、そして、イワナやアマゴとの対決を楽しんでいる様子に感じられた。
沿道に咲くホタルブクロ
おじろスキー場の全景
うへ山の棚田
吉滝は、川沿いを登れば、すぐだと教えてくれたので、杉の木立の中を通って行く。普通の杉に比べ、杉の色が少し赤身を帯びているように思われるが、どうしてか解らない。 久須部渓谷を抜けると「吉滝」に出た。 兵庫県指定天然記念物の「吉滝」は、上段23m下段5m計28mの高さがあり、約300万年前の火山活動で流れ出した溶岩(安山岩)で出来ている。
滝の左右にある割れ目からは銀滝、金滝がと呼ばれる流れが滝壺を作っている。 そこでは、鉱山から流れ出る金粉、雲母が今でも光ると言われている。 小代スキー場の全貌を見ながら下ると、また、「みかた残酷マラソン」の幟が目に付く。 棚田百選の貫田、「うへ山の棚田」に稲が植えられ、早苗がそよいでいる。 吉滝キャンプ場では、夏場のキャンプの賑わいがそこまで来ている。 道路わきの野草、白いホタルブクロも咲いている。 岡本
食堂の「但馬牛」模型