近況レポート
 

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丹沢(塔ノ岳)登山 (H29.12.21)


登山口、大倉バス停付近


京都の西本願寺では恒例の「すすはらい」が行われる時期となり、師走もいよいよ佳境にはいり、色々なニュースが飛び交います。今年10月の登山に想いを馳せます。

東名高速を走り、国道246号、この国道は、江戸期大山講、大山参りで使用された大変なにぎわいの大山街道だった、現在の自衛隊中央病院のある東京都世田谷区、三宿あたりが大山街道の出発点(神社前に碑がある。)を経由して、秦野市大倉バス停(丹沢登山口)から塔ノ岳(1,490m)山頂を目指し、登山を始めた。



すすきの向こうには街が(秦野市?)

国定公園の看板をみて、神奈川県の屋根、丹沢連峰の一つであることを知る。また、大山参り(雨乞いの大山講)で有名な大山は東側、ここは、ケーブルもあり、大山神社への登山は比較的平易の様に聞いている。

塔ノ岳は、ひたすらやや直線を登る「バカ尾根」と呼ばれている。山小屋があった、「駒止茶屋」となっている。かっては、駒でここまで、登れたのだろう。面影すら感じないが、ブナ林を見ながら小鳥の声を聴いていると、馬子が駒を曳いてきて、一服している場面が想像できる。



遠くに富士山が見える


木製の階段が一直線に登っている。これを登る、少し曇り空、もう少し登れば、富士山も、素晴らしい湘南海岸も見えるだろう、朝8時頃だけれど、もう下山してくる登山者がいる。おそらく山頂の山小屋に一泊したのだろう。登りの私に登山道を譲り、どうぞ!と声をかけてくれる。登山には、登り優先の暗黙のマナーとルールがある。かなり登ってきた。

花立山荘(休息用の山小屋)で2度目の休息、アンパンを取り出し食べる、友人がバナナを一本くれた。とても美味しい。小屋の後ろを見ると、また、急な登りが見える、中途で振り返ると、はるか山間の向こうに、うっすらと湘南の海が見える。「江の島」が、いかにも小さい、富士山が見えてきた、ぼんやりだが、さすがに威容を感じる。


平坦な間道が出てきた、登ると、岩場、登山らしくなってきた。

昨年登山した、北アルプス、穂高を思う、雨乞いの山といわれているこの丹沢はかなりの水蒸気が発生し、霧が出てきた。しかし、この合間から綺麗に湘南の海が見えるのは、心が癒される。鹿の声か?鳴き声が聞こえる。


登山道傍に咲くリンドウ



丹沢連峰、大山方面



山頂、尊仏山荘


年配の登山者が声をかけてきた、80歳になります、昨年腰の手術をしたが、登山をまた、始めましたとの事、私の加齢状況を見て話しかけてくれたのだろう!わたしも70歳はとっくに過ぎましたと答えた。互いに会釈、彼は、下山していった。汗はそんなにかかないが肩のリックは重い、ストックをつくたびに堪える。

山頂の「尊仏山荘」に到着、約4時間を要した。山荘でチキンヌードルを食べる。なんと450円(コンビニの約4倍)、カレーは800円となっていた。一泊2食付きで6,800円、もちろんシャワー等なし、トイレ使用は100円となっている、合力代等は高価なんだろう。山頂の狭い台地では、めいめい携行用のコンロ等を出して、食事(昼食)をつくっている。登山用品の発達で、山荘の販売品はほとんど売れていない。登山のあり方も大いに変化しているようだ。



山頂の尊仏像



木立にキノコ(食べられるか?)

霧が立ち込め、せっかくの山頂からの眺めが期待できず、やむなく下山とする。下山は、気分的に楽なようだが、足に全体重がかかり、山頂までの登山疲労も重なり、気分的でなく、肉体的には、かなりの負荷がかかり、下山の方が要注意。案の定、足の裏側がしびれる。

休みながら下山、若い人たちは、飛ぶように下山してゆく!
楽しい登山は、登山後、2〜3日間の疲労の中で、また、感じられるだろう。

今年は、私の手術後の健康状態を考慮、例年の登山時期を2ケ月ほどずらして計画実施してくれた友人Kさんに感謝しつつ無事登山を終えた。次回も元気で登山をしよう!

       岡本



大山国定公園の案内図


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