伊根町の舟屋の町並みを見て、成相寺(704年、文武天皇の勅願寺)へ。
天橋立を眼下に望む景勝地にあり、真応上人の開基または聖徳太子とも伝えられている。本尊は、身代わり観音、美人観音で名高い聖観世菩薩、この中に左甚五郎(飛騨の伝統的な彫刻職人)の作と伝わる。
江戸時代、雨乞いのため、龍の彫刻を成相寺に奉納することになり、甚五郎は途方にくれたが、成相のとある滝壺におり立ち、見る間に天空へ立ち上がる龍を見た。こうして完成したのが「真向きの龍」。この作品は、珍しく正面を向いており、右から見ても左から見ても自分の方を見ているように見え、「真向きの龍」と言われている。(パンフレットから)。
有名な、「天橋立の股覗き」は、本当はこの辺りの弁天山展望台からと言われているが、近くの傘松公園が有名。山道、府道53号線を抜けて来たかいがあり、景勝を見ていると、由良川、野田川方面も見えて、山椒大夫(森鴎外の小説)や大江山酒呑童子の伝説が頭をかすめる。
|